市場調査ってどうやるの?起業時に知っておきたい市場調査入門(5) 市場調査の費用と期間

市場調査方法は費用と期間から考える

市場調査にあてられる費用と期間には限りがある。逆にいえば市場調査はやろうと思えばいくらでも費用と期間をかけられてしまうので、事前に決めておく必要がある。

仮に起業を考えている場合、市場調査に割ける予算はどれくらいあるだろうか。できるだけ安くしたい、と思うだろうが、そのできるだけ安くが千円なのか一万円なのか、はたまた百万円なのか具体的な金額をイメージすることが必要である。

また、期間はどうだろうか。市場調査の結果を伝える日(プレゼンの日、会議の日等)から調査に割ける日数を逆算する必要がある。

市場調査に割ける費用と期間の目安がでてきたら、それに応じた調査方法は自ずと決まる。

調査方法別の必要な費用

下記はわたしの個人的な感覚での費用である。もっと安くできた、もっと高かったという意見もあるかもしれない。目安として考えていただければと思う。
また、この費用には分析や提案、プレゼン資料作成といった費用は含まれない。あくまでも調査を実施し、結果を得るところまでの費用である。

💡公開情報収集(Web、書籍、データベース購入等)

  • 0円:🟢 実施可能
  • 数万~:🟢 実施可能
  • 100万~:🟢 実施可能

👥インタビュー(数人~)

  • 0円:🟡 条件次第
  • 数万~:🟢 実施可能
  • 100万~:🟢 実施可能

📋アンケート(数十人~)

  • 0円:🟡=条件次第
  • 数万~:🟡 条件次第
  • 100万~:🟢 実施可能

🟢=実施可能 🟡=条件次第 🔴=難しい

公開情報収集は、インターネットを活用すれば0円で可能である。特に官公庁関係からは大量のデータが無料で公開されている。
インタビューやアンケートの場合、対象者の募集や謝礼に費用がかかる。
インタビューが0円:条件次第、としたのは自分の周辺の人で謝礼なしでも回答してくれる人がいる場合を想定している。周辺を見渡せば同僚や友人、家族など調査に協力してくれる人は多いことに気づくだろう。
アンケートの0円:条件次第は、すぐに依頼できる対象者の連絡先(メールアドレスやLINEなど)を持っている場合を想定している。アンケートフォームは無料ツールも提供されている。

調査方法別の必要な期間

下記もわたしの個人的な感覚での必要な期間である。
費用と同じくこの期間には分析や提案、プレゼン資料作成の期間は含まれない。調査設計から結果を得るところまでの期間である。
結果がでてから報告資料を作成するまでの期間は、誰にどんな資料を出すのかによるが、どんなに少なくとも1週間は必要と見積もっておいた方が無難だろう。

💡公開情報収集(Web、書籍、データベース購入等)

  • 今日・明日:🟡 条件次第
  • 数週間以内:🟢 実施可能
  • 1か月程度:🟢 実施可能

👥インタビュー(数人~)

  • 今日・明日:🟡 条件次第
  • 数週間以内:🟡 条件次第
  • 1か月程度:🟢 実施可能

📋アンケート(数十人~)

  • 今日・明日:🔴 難しい
  • 数週間以内:🟡 条件次第
  • 1か月程度:🟢 実施可能

🟢=実施可能 🟡=条件次第 🔴=難しい

公開情報収集では、必要な情報が検索するとすぐに出てくるのであれば今日・明日でも実施可能である。
インタビューの今日・明日というのは1~3問程度の簡単な内容を周辺の人に聞くというイメージである。
アンケートは質問票を作成し、Webツールを使うときには動作確認をし、回答依頼をし、といった手順を考えると、今日・明日に実施するというのはかなりハードルが高い。対象者にも都合があり、回答する時間も必要だからである。
インタビューもアンケートも1か月程度で実施可能と記載はしているが、よりよい結果を得るにはもう少し期間をとる方がよいだろう。ただし、期間が長ければよい結果が得られるかというとそうではないところにも留意が必要だ。

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