「とりあえずアンケート」は失敗の元!お金と時間を無駄にしないための事前整理術
30年のキャリアで辿り着いた、起業・副業で「何から始める?」がわかる「本物の市場調査」実践講座」(2)
市場調査をしようと思った時、いきなり「どんな質問をしようか?」とアンケート内容を考えていませんか?
実は、手法から入る調査は、結局何が言いたいのか分からない「ぼんやりした結果」に終わりがちです。
市場調査歴30年の経験から言えるのは、調査設計よりも先に「何のためにやるのか」という目的の絞り込みが何より重要だということです。
今回は、あなたの貴重なお金と時間を無駄にしないために、調査を始める前に必ず確認してほしい「2つの目的」と、あえて「調査をしない」という選択肢についてお話しします。
調査手法を考える前に「目的」を研ぎ澄ます
市場調査ではアンケートやヒアリング、公開情報収集や収集したデータの分析、市場調査結果の報告書作成など調査方法やアウトプットなど様々なことを実施します。
しかし、いきなり「アンケート調査をやろう」といって、それに手を付けることはお勧めしません。もちろん市場調査としてはアンケート調査の設計から開始してもかまいません。
が、調査設計のその前に、「なんのための市場調査?」ということを整理しましょう。
調査設計はそれを整理した後に検討しましょう。
市場調査は、あなたのビジネスアイデアを実現するために実施します。
そして、市場調査の目的は次のいずれか、あるいは両者となります。
- 市場調査結果を示すことで、あなた以外の誰かからお金、時間、協力を得たい。
- あなたのビジネスアイデアをブラッシュアップするための根拠としたい。
ただし、最初の市場調査では、どちらか一つにすることをお勧めします。
両者を目的としてしますと調査内容が幅広くなりすぎて、ぼんやりとした調査になってしまうからです。
市場調査が必要な「2つの目的」とは?
市場調査は事業計画の策定等に必要なものです。
しかし、市場調査を実施する前に、「今、この市場調査って必要?」ということも考えてください。そして、調査の途中や終了後も頭の片隅においておいてください。
誰かの協力を得るためには説得材料が必要なので市場調査を行う必要がある、という今まで述べたことに矛盾しますが、あなたのビジネスアイデアがあなたにとって素晴らしいもので、あなたがそのビジネスを実現したいと心から願っているのであれば、市場調査なんてしているお金と時間を、そのビジネスの実現に使った方がよい、ということもあるのです。
市場調査は過去から現在までの状況から考えられることの断面を切り取ってみることしかできません。すべてを網羅し、未来を予想することはどんな優れた調査でもできないのです。
あえて「調査をしない」という決断が正解のこともある
そのため起業のために市場調査を行う際には、少し立ち止まって、「今、この市場調査って必要なのかな?」と考えてみてください。
そして、どうしても誰かを説得しなければならない、自分の考えだけではビジネスを向上できない、といった差し迫った目的がでてきたら、それこそが市場調査が必要な時なのです。


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