市場調査ってどうやるの?起業時に知っておきたい市場調査入門(8) 公開情報収集で得られる調査結果

得られる情報、得られない情報

公開情報収集では、あなたのビジネスアイデアの製品・サービスに関連する

  1. 市場環境
  2. 市場規模
  3. 競合企業動向
  4. 顧客動向

といった情報を収集することができる。

ただし、あなたのビジネスアイデアが既にある製品・サービス市場のものかそうでないかによって入手できる情報量や推計しなければならない内容は異なる。
仮に、あなたが起業したいと思っているビジネスが、街中の自転車店だとする。自転車店というのはよくある業態なので、市場規模や市場環境については既に関連団体や民間企業の市場調査レポートがでているかもしれない。ターゲットを絞って中高年向け自転車専門店とすると、市場調査レポートに加えて既にある人口などの統計データを収集・整理することで、市場規模推計できるだろう。周辺の店舗を競合とするならばGoogleMapなどの地図サービスを活用したり、街中を歩いてみたりするとどんな店舗かわかる。また、インターネットや自転車専門誌には顧客のアンケート結果も掲載されている可能性がある。

逆になかなか公開情報収取だけでは得にくいのは、下記のような情報である。

  1. 特定の製品・サービスの顧客の受容性や満足度
  2. 機密情報
  3. 既存の製品・サービスが全くないビジネスアイデアの場合の市場規模・市場動向

あなたのビジネスアイデアの製品・サービスついて具体的な評価を知るには、アンケート調査やヒアリング調査といった別な調査方法を組み合わせる必要がある。
競合他社の売上や組織構成といった情報は機密である場合が多い。機密情報を盗み出す産業スパイのような活動は不正競争防止法で禁じられている。しかし、市場調査では競合の動向や売上情報が必要な場合はある。この場合は公表情報だけでなく周辺の関係者ヒアリングやアンケート等から推定するしかないだろう。
既存の製品・サービスが全くない革新的なビジネスアイデアの場合、市場規模を推計するのは難しい。今ある統計情報をベースに、アンケートやヒアリング調査を組み合わせる必要がある。この場合、ターゲットとなる顧客層を調査の対象にするだけでなく、類似業界の有識者や事業者へのヒアリングを実施することもお勧めする。また、他の革新的なアイデアのビジネスの成り立ちの情報を収集・分析することで、仮に同じ道筋をたどったら、というような市場規模推計もできるだろう。

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