市場調査ってどうやるの?起業時に知っておきたい市場調査入門(6) 制約と妥協

調査方法を組み合わせる

調査結果を誰に見せるか、どんな結果を見せるかが決まり、かけられる費用と期間が設定できたら、調査設計において必要な調査方法を組み合せる。
ある程度の費用と期間があれば、複数の調査を組み合わせることで、見せる結果の精度もあがる。
例えば、公開情報収集である程度市場について知見を得てから、ユーザーヒアリングやアンケートを実施するという方法もある。
有識者ヒアリングを行ってから、公開情報収集やユーザー調査を行う方が、短期間に密度の濃い情報を収集できる場合もある。
それぞれの調査方法の特徴をふまえ、費用と期間から、最適な組み合わせを検討することをお勧めする。調査を実施できる人手が複数人いるのであれば、手分けして同時並行で実施することも可能である。

制約と妥協

それぞれの調査方法には長所、短所があり、表せる結果も異なる。
しかし、欲しい結果が明らかであっても、かけられる費用と期間には限りがあり、完璧な情報を集められないということはよくある。
どんな市場調査でもなんらかの制約があり、妥協しなければならないことの方が多い。
妥協しながら欲しい調査結果に少しでも近づくために、調査方法について検討や工夫を行う必要がある。

検討時に考えてほしいのは、見せる相手が本当に求めているものはなにか、ということだ。もちろん精緻な調査、十分な根拠に基づいた調査を期待はしているだろう。
だが、当たり前のことだが、ビジネスの最終目標は調査ではなく、そのビジネスの成功である。ビジネスの決定の場では、精緻な調査ができないので、結果を出せません、といわれるよりは、現時点では粗い調査方法だが、方向性は間違っていない、という方がよいという場面がある。

方向性を間違えないためには、見せる相手が求めているものはなにか、をしっかりと把握しておく必要がある。

コメント